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平成30年度大阪府立図書館協議会の概要(平成30年8月17日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年10月11日更新

平成30年度第1回大阪府立図書館協議会議事録

平成30年8月17日(金曜日) 午後2時から午後4時
大阪府立中央図書館 多目的室

出席者: 山﨑会長、石井委員、井上委員、尾﨑委員、岸本委員、髙崎委員、田中委員、藤村委員、村上委員
欠席者: 穂積委員

1.開会

2.中央図書館長挨拶

3.議題(質疑要旨)
(1)平成29年度大阪府立図書館の活動評価について
(事務局より説明)

(活動評価部会長より外部評価について説明)
資料1はコンパクトにまとめたもの。報告書に基づいて説明する。
29年度は評価期間の中間年なので比較的簡単に記した。来年、しっかり3年分評価する。
どの項目も目標を達成するか、または上回る結果となっており、昨年の外部評価での指摘も着実に反映されている。そのことを評価した上で、以下の点について指摘。

基本方針1(3)府立図書館職員単独の研修ではなく、府と市町村での共同研究などの取り組みができないか、新たに指摘。
基本方針2(1)府域図書館からの蔵書満足度について、詳しく聞くと「やや不満」が1、「非常に不満」は0。満足度を上げるためにさらにリソースを投じるより、満足していない自治体へ話を聞くなど丁寧に対応すべきか。
基本方針2(2) 29年度の政策立案サービスの減少。件数は減っているが、件数あたりの冊数は増加しているとのこと。単純な件数だけではなく、実態が良く反映されるような指標を工夫して評価をするべきか。
基本方針3(1)自己点検シート19番は、やむを得ない理由による面もあるが、目標設定をしているので別途検討すべき。今年度はすでに検討をしているとのことで、その方向で進めて欲しい。
基本方針4(1)府の行政資料はボーンデジタル化が進んでいる。昨年度の報告書でも指摘したが、ボーンデジタル資料の実態把握に努めて欲しい。
基本方針5(2)ツイッターの発信数があげられているが、どれだけ図書館の情報が必要とする人に届いているかが肝要。SNSによって利用層、ターゲットが異なるため、今後はツイッター以外のSNSでの情報発信にも取り組んで欲しい。

(質疑応答)
[委員] 資料4のレーダーチャートで予約件数が突出しているが、これはどのようなことを表しているのか?また、貸出ゼロ回本展示では、どんなタイトルを展示したのか。貸出につながり、効果があったと思うが?

[事務局] 予約件数について、府立図書館では、収集方針として基本的に複本を受け入れていないため、貸出中であれば予約にまわり件数は多くなる。また、受入後すぐに市町村図書館等から協力貸出の予約も可能。都立図書館は個人貸出をしていない。府立は直接サービスにも力を入れている。

[委員] この予約件数の突出はポジティブなものであるととらえてよいのか?

[事務局] 両面あると思う。

[委員] ポジティブなものととらえてよいと思う。貸出数を見ると人口500万人以上の9都道府県の平均より47都道府県全体の平均が多い。人口規模の大きい図書館では必ずしも直接サービスに力を入れている訳ではないことがうかがえるが、その中で府立図書館におけるその活動が非常に大きいことを示しているのではないか。横断検索を利用する人も増えており、府立にしかなければ予約をつける。資料が充実しており、利用が非常に盛んだといえる。

[事務局] 複本の収集はしていないが、府庁職員へ予約待ちの多い本の寄贈を呼びかけている。複本の寄贈を募り始めたのは最近だが、その前から予約件数は多い。前向きな評価をいただいてもよいのではないかと思う。

 [事務局] 貸出ゼロ回本の展示は、夏の利用促進として実施。 28年度の受入約28,000冊のうち、貸出可能な19,000冊の中から貸出ゼロ回本194冊を展示し、163冊が貸し出された。たとえば『ぶらりあるきチェンマイ・アユタヤの博物館』や三越本店の設計図が載っているものなど。それぞれの本にキャッチコピーと一言紹介を入れたしおりをつけて展示し好評だった。毎日放送「ちちんぷいぷい」でも紹介された。「私をお外に連れてって」というタイトルが琴線に触れたか。タイトルは地味だが内容は面白い本もあり、そうしたものが埋もれている。様々なメディアに取り上げていただき、貸出につながったという効果は出たかと思っている。

[会長] 多くの図書館で貸出ゼロ回本はあると思われる。私の所属する大学の図書館では、館内のカフェスペースに借りられていないが読んで欲しい本を置いている。どういう人に読んで欲しいかという事が大事。貸出がゼロだが、いい本だというようなアピールは非常に大事ではないかと思う。そういうことを実践されたのだと思う。

[委員] 予約件数は、すでに所蔵している資料への予約か、未所蔵資料への予約か、他館からの取り寄せか、どのようなものを指すのか?また、自己点検シートの連番14、政策立案支援サービスの特記事項ではレファレンスは横ばいとあるが、基礎指標の項番24を見るとレファレンス質問が減っているように思われる。望ましい基準でもレファレンスが重点ではないかと思うが、レファレンスの減少をどう考えているのか。

[事務局]予約件数はシステムに登録された件数。所蔵資料への予約はもちろん、未所蔵資料へのリクエストや他館からの借り受けで実際に提供できたものも予約としてシステムに登録され、この件数に含まれる。

 [事務局] 次に、レファレンス件数は利用案内、所蔵調査、所在調査、文献調査、事実調査の5つに分けている。このうち文献調査、事実調査は増加し、所蔵調査、利用案内は減少している。インターネットで調べる人も増えていると思うが、パスファインダーなどを充実させることで、利用者自身で調べるケースも増えていると考えている。

 [委員]基礎指標の全体のレファレンス件数は、 28年度は多いが 29年度は減少している。インターネットを使う傾向はあるが、「何故この3年間で減少したか」という分析をしているか。ネットにはフェイクニュースなどもあり、図書館の方が信用できるという部分がある。もっとレファレンス件数を上げ、内容を高度化していくといったことがビジネス支援などに結びついていくのではないか。

 [事務局] レファレンスの事例公開数や事例DBへのアクセス件数など増えているところ。レファレンスは業務の中の大きな柱のひとつだと考えており、今後とも質量を見極めながら進めていく。

[会長] ネットには真偽が分からないものもある。信頼性といったものも、広報して知っていただくことが必要かもしれない。深く検索する、正しく検索するということの積極的なアピールが必要。

[会長] 評価部会からの提案にある、府立と市町村図書館との共同研究について委員はどのように思うか。

[委員] どういうテーマでやるかということはあるが、ぜひできればと思う。過去には何度か、マッセOSAKAなどを使って集まって勉強したことがあった。それを経験した人が、今各自治体の図書館で中心的な人材になっている。効果は大きいと思う。誰が、どこから呼びかけるか。とりあえず大阪府から声をかけて「何かやりませんか」というシステムができれば進むように思う。

[事務局] 共同研究に関しては大阪公共図書館協会(OLA)があり、府立図書館が事務局となっている。その中に地域資料と学校連携の研究グループがある。全ての市町村図書館の職員が参加している訳ではないが、各グループで共同研究し、2年に1度研究発表をしている。府立図書館独自のものではないが、参考までに紹介させていただいた。

[会長] 自己点検シートを見ると府立学校への支援が29年度はかなり増加しているが、その理由は?

[事務局] 外部評価報告書にあるとおり、先生同士、校長同士が集まる場において口コミで広がった。また、大阪府学校図書館協議会、大阪府高等学校図書館研究会などの団体と連携し、日常的にサービスを知っていただく、あるいは研修講師を派遣するといった地道な活動が増加に結びついたのではないかと考えている。

[委員] 府立図書館と学校図書館研究会との連携は、力を入れて密にやってもらっている。学校側の課題は、積極的に参加する学校はまだ限られていること。学校によって図書館活動が充実していないところもある。

[会長] 府立学校は支援学校を含めると180校ほどある。現在、参加は34校ということだが、これが2倍、3倍増になっていくと嬉しい。

[会長] 評価部会からツイッター以外のSNS連携の指摘があった。そのあたりの考えはどうか。

[事務局] 実現に向けて検討しているところ。なるべく早く実現していきたいと思っている。

[会長] 先ほどのレファレンスのことも含めて、「知ってもらう」ということがまず入口になる。せっかくこれだけの施設、設備、内容面、ノウハウ等も蓄えた知の宝庫。府民の方により多く知っていただく努力を、部会からも提案があったが、ぜひお願いしたい。外部評価で指摘、提案された事項を今後の図書館活動に生かしていただくということで29年度の活動評価について、図書館の自己評価及び活動評価部会の外部評価を承認してよろしいか。
 
[各委員](承認)

(2)第四期活動評価 基本方針と重点取組業務について
(事務局より説明)

(質疑応答)
[委員] 情報発信について重点的に取り組んでいくという事だが、昨年度の外部評価でも指摘したように、単に発信するだけでなくリンクトオープンデータのような他と連携して使いやすい形、インパクトのある形で大規模に進めてほしい。基本方針4が比較的関連があるかと思うが、それ以外にも統計データを含め、様々なオープンデータ化に取り組んでいただきたい。

[会長] 情報があふれている時代であり、インパクトのある情報発信が必要。魅力のある情報発信に取り組んでほしい。

[委員] 期間の設定のところで第3次大阪府子供読書活動推進計画のことが書かれている。政府の第四次子供読書活動推進計画が今年度から5ヶ年計画で始まっているが、それとは連動しないのか。

[事務局] 大阪府と国の読書活動推進計画の期間がずれているというのはご指摘のとおり。来年度から府の第4次計画の策定の準備を始めることになる。期間も含め、国の計画も参考にしながら議論を進めていきたい。

[委員]高校のカリキュラムが変わり、総合、探究といった科目ができる。また、センター試験も変わり、長文読解の問題も出てくる。高校生の読書力を高めることも考えて国は計画を作っているのではないかと思うが、このままのペースでは大阪府は間に合わず、学校への支援につながらないのではないか。

[事務局] 確かに連動していない。指導要領で定めているところは学校教育が所管する部局でしっかりやる。国の第四次計画での変更理由などを情報収集しながら府の第四次計画について検討していきたい。

[委員] 読書とは、読むだけではなく、探究、リサーチスキル、コミュニケーションスキルも含んだもの。図書館の高校への支援の中心は資料による支援ではないか。「どのように支援できるか」というところがかなり切羽詰まった状況ではないか。

[委員] 各高校とも新カリキュラムに向けて改革をスタートさせるところ。学び続ける力を、高校段階でいかにつけていくか。生涯にわたって学び続けることが生きる力になる。高校生の段階で、本をいかに活用できるか。基本方針5の1にある生涯学習の拠点としての図書館の働きをもっと高校へアピールしなければならないのでは。

[会長] 今の発言は非常に大事。いろんなことが個々にあるのではなく連動している。18歳で選挙権を持つようになり、国民としての義務を学び、自ら掴み取るようにならねばならないという大きな責任が高校にある。そういったものにしっかり繋がっていくことが必要。

[委員] 府立図書館と市町村図書館が一緒に共同研究するという話が出たが、学校図書館も必要ではないかと思う。大阪府立の場合、高校に担当者がいるのかいないのかかなり曖昧。府立図書館でPRしても、誰かが学校側の窓口にならないと連携できない。公立図書館だけではなく、学校とも一緒に共同で研修、研究をするという体制で取り組むべきではないか。小中学校は所管する教育委員会が異なり難しいかもしれないが、府立高校は同じ府の教育委員会なので、少しは連携しやすいかと思う。積極的な支援活動をすれば、高校側から喜ばれるのでは。

[委員] 府立高校にはほとんど司書がいないと聞いている。資料を渡す人がいないと、資料が活用できない。小中学校で図書館利用に慣れないまま、高校でいきなり資料を使って勉強しなさいと言うのは無理だと思う。研修などで図書館を活用することを伝えてほしい。学校は公共図書館の支援がないと難しいので頑張ってほしい。

[会長] 府立高校では実習助手の方が学校図書館を担当することが多いのか?

[委員] 実習助手が担当している学校はよい方。業務が多様化する中で、図書館が非常に手薄になってしまっている。司書教諭がもっと関わっていくような形がとれないと難しい。

[委員] 子どもの読書支援、学習支援もそうだが、それを教えられる先生方への情報提供や資料提供も併せて考えていただきたい。大学や図書館にデータベースやデジタル情報があるのは当たり前になってきたが、学校図書館はそうではない。お金がかかるという面もある。ただ、新聞のデータベースなどはこれからの教育において有効な手段。そういうものの整備も含めて充実させていただきたい。

[委員] これからは、デジタル化、超スマート社会、IoTなどの時代。学校教育現場も含めてデジタルコンテンツが重要になってくると思う。番号2-1の内容に「商用データベースや電子媒体資料と紙媒体資料の効果的な提供方法の検討」と書かれており期待感がある。もう少し具体的に説明を。

[事務局] 今期は導入を見送った電子書籍も含めたデジタル資料について、状況を見ながら、限られた資料費の中で、何が一番府民に求められる資料提供のあり方であるかを検討していきたい。

[委員] 人口減少、超高齢社会への進展。高齢になって図書館へ来館できるのかという問題もある。若者はインターネットへ向かっている。そのような社会の中での図書館のあり方を考えねばならない。大学はオープンサイエンスの時代に入り、デジタル化が進んではいるが、非常にお金がかかるうえに著作権の問題などもある。様々な課題があるなか、基本方針2-1に期待したい。

[会長] これからという部分がたくさんあると思う。こういう府立図書館のいろいろな取り組みを推進していかねばと我々も思っている。

[委員] 予算厳しき中、今後もデジタル化などの課題にも対応していかなければならない。良い書物に触れることが大切だと感じている。公でやっていくことも非常に大事だとは思うが、例えば企業の最新技術などを活用し、公民連携して課題に対応していくことも必要。そういった観点での取り組みは何かあるか。

[事務局] 公民連携は手探り状況。ビジネス支援サービスのなかで中小企業との連携はすでにある。オープンデータ化を進める大学とのデータ連携なども考えている。

[委員] 予算の枠で事業を決めてしまうのではなく、大きな絵を描いた上で、そのミッションを実現するために一緒に進めてゆける民間のパートナーを探すことにも努めてほしい。実現可能な、様々なパートナーシップの可能性をぜひ視野に入れていただきたい。

[会長]民間企業と様々な角度からの連携は非常に大事。さらに推進していただきたい。

[会長] 第四期の活動評価基本方針と重点取組業務について、本日の議論を踏まえ、事務局の方で修正もするということで承認してよろしいか。

[各委員](承認)

[会長] 本日の議論を踏まえた方向性で次回の準備を進めていただくということで承認させていただく。

4.閉会
(中之島図書館長あいさつ)

資料1   重点目標評価シート [PDFファイル/667KB]
資料2-1 重点取組業務 自己点検シート [PDFファイル/187KB]
資料2-2 「重点取組業務 自己点検シート」の自己評価基準 [PDFファイル/124KB]
資料3   基礎指標 第三期 [PDFファイル/425KB]
資料4   基本統計 [PDFファイル/214KB]
資料5   大阪府立図書館の活動評価 [PDFファイル/407KB]
資料6   重点取組業務 第三期-第四期(案)対照表 [PDFファイル/134KB]

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