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平成28年度大阪府立図書館協議会活動評価部会の概要(平成28年7月21日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年9月13日更新

日時:平成28年7月21日(木曜日)午後2時から午後3時45分まで
場所:大阪府立中央図書館 2階多目的室

1 開会
2 委員紹介
  出席委員:村上委員(部会長)、岸本委員、岡部専門委員
3 議事(質疑要旨)
【議題1】第二期(平成25-27年度)大阪府立図書館の活動評価について
(基本方針1・2について、資料にもとづき説明)

(委員)
これまでの25年度、26年度の評価のポイントについて再確認する。
職員の研修に関して、系統立った内容になってきており、さらに受講者のニーズに沿った内容になってきたところは評価するという指摘が前回あった。今後は市町村の図書館のニーズの把握、それにともなったレベルアップなどがあげられる。それに関連してポートフォリオ制度の導入や委託企業職員への目配りや人的ネットワークの形成ができるような企画を考えてもらってはどうか、という意見があった。
蔵書評価に関しては先行事例がないなか試行錯誤でやっていただき、今後はそれをさらに府民のニーズに結び付けるステージに進んでほしいという指摘があった。それとともに、過去には、個人利用者の蔵書満足度が低下しており、府立図書館の蔵書への信頼を損なう恐れがあるというものや、府域全体を含めた資料保存体制の検討が必要であるが、その協力体制では府立図書館に一方的に負荷がかかることのない協力体制の構築が必要であるという指摘もあった。
学校支援の在り方について、府立の図書館として小中学校への支援に関しては整理が必要であるという指摘があった。直接的支援ということではなく、各自治体間の取り組みの格差を縮めるサポートを検討すべきという指摘もあったと思う。その他インターネット経由の利用者の把握などのご指摘があった。
以上を踏まえて、委員からご意見があれば。

(委員)
ビジネス支援サービスの拡充について、ビジネスサービスの現状と今後についての考えを聞かせてほしい。

(事務局)
中之島図書館のリニューアル工事等が終わり、利用者も戻ってきている。これまでの連携団体と協力したセミナーや展示を行うとともに、ビジネス支援図書館推進協議会との連携企画として11月には協議会と連携し、府域図書館を対象としたビジネス支援サービスに関するセミナーも行う予定である。また、4月より指定管理者と協同で講座を開催することになっており、こちらではプレゼンやライティングスキルといった個人のビジネススキルの向上をめざす講座を検討している。

◆蔵書評価について

(委員)
蔵書評価をまとめられていいものが出来たことは評価する。大阪府立図書館の蔵書評価をきっかけにほかの図書館でも蔵書評価に取り組んでいただけたらと思う。
一定の規模の蔵書を構築していくということがあってはじめて蔵書評価が可能となるものなので、これまで蓄積してきた蔵書を生かすためにも、毎年の資料購入費の確保のご努力をお願いする。資料購入費がある年に落ち込んでしまうと、その年だけではなく大阪府立図書館の蔵書全体の質を損なうことになりかねない。
こうしたことを踏まえたうえでこれからも継続した資料購入の予算を確保していただくよう努力をしてほしい。

(委員)
蔵書評価についてよくできた資料として評価したい。評価の方法論は難しい。データによっては、肯定的にみられる場合であっても批判的にみられる場合もあるので、丁寧に出していく必要がある。
またICTの発展に合わせたサービスについて、今の大学生は大学が提供している有料データベースを利用する環境があるが、大学の籍を外れたとたん、それまで使用していたデータベースが使えなくなり検索する手段を失ってしまう。大阪府立図書館の場合は充実した商用データベースの提供環境があるが、充実した検索環境をつくりました、で終わらずに、こんな情報がありますよ、きちんとデジタルの情報も展開していますよ、新しいサービスもしていますよ、とコンスタントに情報を発信していくと非常にアピールになる。また今の大学生が社会人・ビジネスマンになっていったとき、彼らの情報ニーズの受け皿になっていくとも考えてほしい。

(委員)
この蔵書評価の報告については、非常に濃い内容のものであり評価する。これを出発点として、この試みがほかに広がっていく、また府立図書館の新しいサービスの基礎指標として役立っていくことを大いに期待したい。
出前講座など府立図書館の職員がほかの施設に出向くようになった結果として、講師として出向いたその職員のスキルアップにつながっているという指摘もある。学習効果が一番高いのは教えることだと言われていることが、まさに反映されている。そういう試みというのは積極的にやっていただけたらと思う。

(委員)
協力レファレンス質問件数について、市町村図書館には回答が困難なので府立図書館が対応した件数だと思うが、これが25年度から落ち込み続けている。25年度の7割にまで落ち込んでいる。何か原因で思い当たることはあるか。

(事務局)
中之島の閉館期間中レファレンス件数は減少した。これは市町村の図書館が、中之島が閉館している、という事情を知っていて質問を控えた可能性があると考えている。
一方で国立国会図書館レファレンス協同データベースの府立図書館提供データへのアクセス件数は大きく伸びている。国会図書館レファレンス協同データベースのデータはグーグルで検索すると上位に挙がってくるため、レファレンス事例の参照がレファレンス回答の代替になっていることも考えられる。

(委員)
協力レファレンス質問件数だけを基礎指標に取り上げると、落ち込みが目立つので国会図書館レファレンス協同データベースのデータのなかで、大阪府が提供しているデータへのアクセスが伸びているというデータも併せて出していくともう少し客観的な数字になっていくと思う。

(事務局)
国会図書館のような大規模なデータベースに提供するデータ量の増加と反比例して提  供元である大阪府立図書館のアクセスが減少する。今後そういう経路が増えてくると思うので、第三期の基礎指標についてはそういうことも踏まえて設定をさせていただいた。

(委員)
国会図書館レファレンス協同データベースについては大阪に関するレファレンス事例の件数が増えれば府立図書館の露出度の向上につながるので、数を上げる努力も望みたい。

(委員)
数を上げるという点について補足させていただくと、国会図書館のレファレンス協同データベースの方針としては質を問わずにレファレンス件数を上げよう、という方針だったと思う。
前回、大阪府立では図書館らしさを出した高度なレファレンス事例を提供する方針であったと記憶している。確かにその方針もいいが、露出度を高めるために数を増やしアピールしていくというのも一つの方針ではないか。利用者からすれば情報そのものが得られたらいいので大阪府立のデータか国会図書館のデータかは問題ではなく、情報が得られたらありがたい、ということである。

◆研修について

(委員)
レファレンスに関するセミナーは開かれているようだが、これらは図書館員向けのものか、司書が府民向けに行う講座もあるのか。

(事務局)
利用者の方を対象として、データベース活用講座、情報検索講座を実施している。図書館が契約しているデータベースの提供元に講師をお願いしている場合もある。ビジネスマンの参加を考慮して終了時間を閉館時間(平日7時)より遅く設定するものもある。中之島図書館では情報活用講座を毎年実施している。

(委員)
学生を見ていると、根拠がないにもかかわらずwebの情報で分かったつもりになってしまう傾向がある。信頼性の高い情報が得られる図書館の情報サービスとの違いを打ち出していただけたらと思っている。

(委員)選挙の投票年齢も引き下げられたが、実際にはSNSだけの情報で判断するなど、webで容易に獲得できる限定的な情報をもとにした投票行動につながってしまうような危うさはあると思う。
そこで情報を提供する一つの主体としての図書館の役割というのも見直すということも必要である。中央図書館で選挙に関するトピック展示を行ったようだが、そうした試みを一つのスタートラインにして、取り組んでいってほしい。

(委員)
「連携・協力」について。ホームページで「類縁機関案内」のページを毎年更新されているようだが、更新作業の際、職員が類縁機関へ直接足を運んでいるのか。

(事務局)
メールやファックスの情報のやりとり、必要に応じて電話でのやりとりを通じて更新情報を入手している。同案内の更新とは別に機会をとらえて、類縁機関に足を運ぶという努力はしている。

(委員)
類縁機関案内の作成には、情報の把握と人的ネットワークの形成という2つの意味がある。できるだけ外に出ていく努力は重ねていってほしい。

(基本方針3・4・5について、資料にもとづき説明)

(委員)
前回の評価部会のご指摘いただいたポイントをおさらいして、委員のご意見を伺いたい。
この基本方針3から5に共通する一つの課題として、外部へのアピールというのが強くあった。レファレンス、学校支援サービス、とりわけデジタルデータの公開、大阪に関連するデータ。いかにタイムリーに効果的に外に伝えていくか。その伝え方、方法も含めて今一歩の工夫を求めたいというのが2月の評価部会での大きな指摘ポイントだった。
もう一つ、デジタル大阪ポータルについては具体的なイメージがあいまいなので、スケジュールを明確化して年度ごとの進捗状況の評価をしやすい方向で工夫をいただきたいという指摘だった。大きくはこの2点である。
平成25年度平成26年度の評価のなかでいくつか出てきた指摘については多くが改善されているように思う。そのなかで大阪文献データベース、デジタル大阪ポータルに関しては、具体的な展開案をお示しいただいた。それに加えてクリエイティブ・コモンズのマークの採用などオープンデータ化、リンクト・オープン・データ化の検討をしていただきたい。それによって単にweb公開して見ていただくというだけではなく、それが次の利用に円滑につながる工夫を、というご指摘があったと思う。
ツイッターを含めてSNSの活用を進めていっていただきたいという指摘もあった。

◆外部へのアピールについて

(委員)
ホームページで資料紹介の本蔵というページが公開されたが、キャッチーなタイトルの割にあまり話題になってない。その辺の評価をお聞かせ願いたい。

(事務局)
利用者に向けて、伝えたいことを書くための職員のスキル向上と当館のユニークな蔵書PRという二つの狙いがあった。利用者からの反応も意識しながら継続していきたい。

(委員)
よく言われることだが、ストーリーが必要だと考える。単に紹介するのではなく、そこにバックグラウンドや物語がつけ加わることでアピールすることができる。そのあたりを意識してより注目されるものにしてほしい。

(委員)大阪の行政資料のデジタルコンテンツの収集、特に統計課提供のデータ35点の公開といったことは非常にいい試みである。利用者側にもいいことなので、どんどん情報公開を進めてほしい。
クリエイティブ・コモンズに関連するが、このような統計データのファイル形式はどのような形か?

(事務局)
PDFが中心である。

(委員)
統計データについてエクセルの生のデータがあると再加工され新しい情報になっていく。統計情報一つにしても生のデータで出ているだけで、そのエクセルデータがビジネスマンに使われていく可能性も考えられる。これによって、より充実したビジネス支援の展開が可能である。この観点からもデータ公表の仕方は再利用・再加工を含め意識してほしい。
また古地図をスマートフォンに読み込ませて散歩させるというアプリケーションが流行っているが、他の古都と比較し、大阪で歩きたいと思っても、資料がないという場面がある。ベンチャー企業に使えるような情報や素材を図書館が提供できれば、より大阪の魅力のアピールにつながっていくのではないか。

(委員)
より使いやすいデータを図書館からwebの世界へとオープンにしていくことは是非お願いする。

(委員)
データ化した資料は使ってもらわないと意味はない。したがって、いかに使いやすい形で提供するかということを図書館に求められている。

◆カウントの方法について

(委員)
基礎指標の利用者サービスで気になっているのが、中央図書館の貸出冊数、入館者数、登録者数、書庫出納冊数について、26年度だけが落ち込んでいる。27年度は持ち直している。何か事情はあるか。

(事務局)
中央図書館入館者数が下がっているのは、入口の3か所に設置しているカウンターの一つが26年度に不具合を起こし、正しく集計できていなかった時期があったのが一因。
貸出冊数については、26年1月に図書館情報システムの更新を行ったが、その際貸出冊数のカウント方法が従来と異なる時期が生じ、そのことが減少につながったものと思われる。
27年度貸出が伸びているのは、10月に上限を8冊から12冊に(1.5倍)したことが関係していると思われる。
書庫出納についてはその要因分析はしきれていない。書庫内資料の中には国会図書館の図書館向けデジタル化資料送信サービスの対象と重なるところがある。26年の現象は同サービスの開始と関係があるかもしれない。
また中央図書館は平成27年度から指定管理者制度を導入しており、カフェもオープンし、新規イベント等も行った。入館者数の回復にはその効果があるかもしれない。

(委員)
統計数値の取り方について図書館によって微妙に違うように感じる。貸出のカウントのロジックがシステムによって違うような気がしていて、細かいデータ比較するのもやや不安になっている。大阪府全体で図書館の動向を見るときも、日本図書館協会の『日本の図書館』で上がってきた各市町村の回答値について府立でも精査しているか?

(事務局)
精査はしていない。

(委員)
各図書館から出てくる数値の考え方や定義に揺れがあるような気がしている。

(委員)
手作業の時期からいろんなずれはあったかもしれないが、今はシステムでとれるようになったので、おかしいと気づく機会もなくそのまま数字が出ていってしまう可能性はあるかもしれない。

(委員)
カウントのロジックだとか定義をどこかで確認しておかないと、実は違った数字を同じ項目で確認しているということになりかねない。府内の図書館の状況をしっかり把握するうえでも、たとえば研修会、情報交換会、アンケートなどの機会をとらえて一度点検が必要かもしれない。それをきっかけに統計データの研修につなげていってもよい。

(委員)
本日のご意見、ご報告を踏まえて活動評価部会では第二期平成25年度から平成27年度の外部評価報告を作成する。この外部評価報告は大阪府立図書館の自己評価とともに、平成28年度8月に開催する第1回大阪府立図書館協議会にてご報告し、審議をお願いすることになる。

【その他】報告等
(蔵書評価について事務局説明)

(委員)
こういう報告書はエグゼクティブサマリー(概要)冒頭に1枚ついていると分かりやすい。是非付けていただきたい。

(事務局)
8月の協議会には1枚ものサマリーを作成する予定。また今年度末に発行予定の大阪府立図書館紀要にも掲載するよう準備する。

(委員)
外部有識者に書架を見ていただいたのは開架のみか。

(事務局)
開架のみである。

(委員)
本図書館の閉架は大変広いということは図書館関係者には有名だが、一般の方にはあまり知られていない。閉架の情報というのはOPACの並びでしか見られないので、開架も含めて有識者に見せるというのもあってよい。
蔵書評価を次につなげるために、このコレクションがあることによって、どのようないいことが起こっているのか、あるいはこのコレクションがなかったらどういうことになるのか、またはこの蔵書がどのような価値を生み出しているか、といった観点からの記述があれば、本当に大阪府立図書館は大事だなと本庁行政サイドや府民にもアピールできる。

(委員)
これまでも何度かとりあげているアウトカムにつながる話だ。難しいかもしれないが検討してほしい。

(事務局)
このアピールの仕方については大きな課題であり、是非引き続きご指導願いたい。

4 閉会挨拶

5 閉会

資料1 平成25-27年度 重点目標評価シート(18シート) [PDFファイル/1.38MB]
資料2 基本方針と重点目標(H25-27) 評価の基準とシート記入について [PDFファイル/159KB] 
資料3 大阪府立図書館の活動評価 ~第二期の総括と第三期への課題~ [PDFファイル/504KB]
資料4 基礎指標 平成25-27年度 [PDFファイル/231KB]

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