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中央図書館職員ブログ「職員の日記帳」

このページでは、府立中央図書館の職員が「日記帳」としてブログを作成し、公開しています。日常の業務のこと、最近読んだ本のことなど、特にジャンルは決まっていません。どうぞみなさんにもお読みいただき、少しでもみなさんとの距離が縮まることを願っています。
  • このブログには「コメント」の掲載や「トラックバック」は受け付けていませんのでご了承ください。
ヒナを拾わないで
 公園を散歩中、草むらから「ピーピー」と声がします。見ると鳥のヒナが地面にいます。さて、どうしますか。
@拾い上げて巣を探す
A獣医へ連れて行く
B連れ帰って世話をする
C知らん顔して立ち去る
D一緒に泣く
 さて、親切でやったこと、良かれと思ってやったことが全く裏目に出てしまうほど、悲しいことはありませんよね。Dr.ヒルルクのためにアミウダケを取りに行ったチョッパーの悲劇を思い出しませんか。私は思い出しただけで号泣です。というわけで、正解はCです。
なぜ、鳥のヒナが地面にいるのでしょう。例外はありますが、飛ぶ練習中なのです。多くの場合、そのまま立ち去れば親鳥が戻ってきて、ヒナを誘導します。皆さんも、プールで練習中に立ち止っただけなのに、先生が「どうしたっ!」と飛び込んできて、保健室に連れいて行かれたら驚くでしょう。@はそういうことなんです。ABは略取誘拐です。人間にしたら犯罪です。そもそも野生動物を自宅で飼うことは法律で禁じられているということ、何よりも人間に育てられた動物は野生では生きられないことを再認識していただきたいと思います。また、人がそばにいると親鳥は警戒して近寄りません。だからDもだめ。ヒナ鳥にすれば「もうええから早くどっか行ってよ」ということになります。まあ、普通
はそんなことする人はいないと思いますが。
 では、ほっておいて猫やカラスに襲われたらどうするのだとの意見もあるでしょう。それでもCの態度が望ましいのです。それが自然なのです。すべての卵が成鳥になれば、世界中からエサとなる虫が消滅します。あらかじめ成長途中での死を踏まえた上での卵の数なんです。(詳しくは「日本野鳥の会」のサイトをご覧ください)
広場や公園で、ヒナを見かけることはめったにないかと思いますが、ハトや野良猫にエサを与えている人はよく見かけます。こうした行動もヒナを拾うことと同じです。エサを与える行為が、決して動物にとっての利益にならないこと、糞害や病原菌の媒介として地域の住民にとって迷惑なこと、結局、満足しているのはエサを与えている本人だけだということはお分かり頂けると思います。
「動物にエサをあげないでください」という立札にはそうした意味があるのです。

エサを与えないで
2013年10月4日  楮
都市緑化
10月になり秋本番を迎えました。府立中央図書館は平成8年にオープンして早や17年が経ち、玄関前広場や周辺の公園の樹木も随分大きく育ちました。この季節は木々の葉も青空の下、秋の日差しを浴びて輝いて見えます。
大阪は緑が少ないと言われ続けて久しく、それゆえ、とくに昭和30年代以降は、街路樹を増やして公園の緑化にも努めてきました。しかし、その反面、宅地開発や道路整備などで破壊消滅された緑が多かったのもまた事実です。今日、人口減少時代が到来し、高度経済成長期以来絶え間なく続いてきた開発優先の街づくりは転換期を迎えて、これからの都市開発はそれ相応になる、と予想されます。街の環境整備、景観づくりにじっくりと取り組める時代がやってきた、ともいえると思われます。
品格のある美しい街は一様に緑が豊かであって、緑の多い街の風景には心地よさ、落ち着きが感じられます。都会で暮らす者にとって緑化は最も気になる関心事のひとつです。 
当館は都市の緑化に関する資料もたくさん所蔵しています。興味のある方は3階の社会自然系資料室へお越しください。
2013年10月3日  (S)